「暗黒物質」証拠発見か 物理学一変させる可能性も
産経新聞 4月4日(木)7時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130404-00000119-san-soci








国際チームによる今回の観測結果は、宇宙最大の謎の一つである
暗黒物質の本格的な解明に向けた重要な一歩だ。
今後の分析でその正体を突き止めることができれば、宇宙の進化や物質に対する理解が飛躍的に進展するのは確実で、
物理学を一変させる可能性を秘めている。
暗黒物質は人間や地球を構成する普通の物質とは全く異なる性質を持つ。
目には見えず、電気的に中性でほとんどの物質を通り抜けてしまうため、観測は極めて困難だ。
“暗黒世界”の物質を意味する「
ダークマター」とも呼ばれる。
1930年代にその存在が予測され、70年代以降は銀河の回転速度などの観測から、宇宙に大量に存在することが判明。
宇宙は137億年前の誕生直後、
暗黒物質の密度がわずかに高い場所に普通の物質が引き寄せられ、
そこに銀河が形成されて今日の姿になったと考えられており、
暗黒物質は宇宙進化の重要なカギを握ることも分かってきた。
その正体は当初、重い天体や素粒子ニュートリノなどが候補とされたが、現在は「
超対称性粒子」と呼ばれる未知の素粒子との見方が有力だ。
今回の観測が新粒子の発見につながれば、物質の根源を探る素粒子物理学でも新たな地平を開くことになり、ノーベル賞級の成果が期待される。
暗黒物質の探索は宇宙基地だけでなく、CERNの巨大加速器や、
岐阜県飛騨市にある東大宇宙線研究所の地下施設などでも行われており、発見競争は加速しそうだ。
【キーワード】
暗黒物質(あんこくぶっしつ、dark matter )とは、
宇宙にある星間物質のうち電磁相互作用をせずかつ色電荷を持たない、
光学的には観測できないとされる仮説上の物質である。
「ダークマター」とも呼ばれる。
"人間が見知ることが出来る物質とはほとんど反応しない"などともされており、
そもそも本当に存在するのか、もし存在するとしたらどのような正体なのか、
何で出来ているか、未だに確認されておらず、不明のままである。
(wikipediaより)
暗黒物質の正体