打ち上げ漁船「
第18共徳丸」解体へ 水産会社、気仙沼市に意向
産経新聞 3月26日(火)7時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130326-00000120-san-soci








宮城県気仙沼市は25日、
東日本大震災の津波で打ち上げられた
大型漁船「
第18共徳丸」(330トン)について、
所有する福島県いわき市の水産会社が、
市との賃貸契約が終了する4月以降に解体の手続きを
開始する意向を伝えたことを明らかにした。
震災の記憶を後世に伝える震災遺構として残したい
市の計画が頓挫することになりそうだ。
共徳丸の所有者「儀助漁業」の柳内克之社長(40)は24日に、
菅原茂市長に解体を申し出た。
柳内社長によると、共徳丸は震災が発生した平成23年3月に補修を予定していたため、
現在まで丸3年間、未整備のままで傷みが激しいという。
柳内社長は被災者の感情にも配慮し、
「漁船を見て、つらい記憶を思いだすという声がある。
結論は解体だ」
と話している。
市は保存に向け、一時的に漁船を借り受けている。
同社に半年間の猶予を求めており、
4月以降も保存に向けた協議を働きかけるとしている。
共徳丸をめぐっては、水産会社の再三の解体申し出に対し、
菅原市長は昨年中に方向性を決めると回答。
しかし、決着がつかないまま賃貸契約終了の3月末を迎えることになった。
市は船体近くに祭壇などを設置、連日多くのボランティアや観光客が慰霊に訪れる。
しかし、震災直後に転倒防止措置として、
左右を7本のH鋼で支える応急処置をとったものの、
長期保存に向けた防サビ処置や安全対策などは施していない。
【キーワード】
東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)は、
2011年(平成23年)3月11日(金)に発生した
東北地方太平洋沖地震とそれに伴って
発生した津波、及びその後の余震により引き起こされた
大規模地震災害である。
警察庁は2013年3月11日現在、
全壊12万8,801戸、半壊26万9,661戸、
全半焼297戸、床上浸水5,111戸、床下浸水1万7,778戸、
一部破損73万8,571戸の被害が出たと発表している。
特に岩手県・宮城県・福島県の沿岸部では、
津波によって多くの住宅が流され、
全壊戸数は宮城県で8万5,259戸、
岩手県で1万8,369戸、福島県で2万1,141戸(いずれも3月11日現在)にのぼった。
岩手県の山田町、大槌町などでは、
津波襲来後に大規模な火災が発生し、
山田町の中心部は焼け野原となった。
宮城県気仙沼市では、大津波によって
転倒・倒壊したタンクから流出した漁船用燃料の重油が波によって広範囲に広がり、
それに引火するなどして大規模な火災が発生し、
海上、市街地の一部、森林の一部に延焼した。
宮城県災害対策本部会合によると、気仙沼市の市街地の3分の1が冠水、
市内で大きな火災が3か所発生した。
市街地の火災が完全に鎮火したことが確認されたのは
3月23日のことである。気仙沼湾に位置する大島では
津波により大きな被害が出た上に、
対岸から流れ着いた炎上する油と瓦礫により火災が発生し、
火は標高235mの亀山山頂のリフト駅にまで達した。
(wikipediaより)PR
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