「
振り込め」から「
手渡し」に…変わる詐欺手口
読売新聞 3月30日(土)17時42分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130330-00000760-yom-soci
2003年に「
振り込め詐欺」が確認されてから10年が経過し、
警察庁によると、被害総額は1858億円に上った。
この間、銀行口座や携帯電話の不正譲渡禁止などの対策が相次いで打ち出された一方で、
ここ数年はカネを振り込ませず、直接受け取る手口が広がっており、
被害が後を絶たない。
警視庁は近く振り込め詐欺の名称を変更し、高齢者らに改めて注意を呼びかける。
「電車に小切手が入ったカバンを忘れた。お金を貸してほしい」。
東京都世田谷区の女性(74)は28日朝、「おれだよ、おれ」と焦った声でかかった電話を、
離れて暮らす長男からと思い込み、銀行で1390万円を引き出すと、
近くの駅で同僚を名乗る男に手渡した。
その後、長男に問い合わせて詐欺だと気付いた。
振り込め詐欺の一形態である「
おれおれ詐欺」の被害額は昨年、
約111億円に上ったが、このうち6割は、口座への振り込みではなく、
直接手渡しによる被害だった。
同庁幹部は「数年前から手渡しが急増している」と話す。
【キーワード】
振り込め詐欺(ふりこめさぎ)は、
電話やはがきなどの文書などで相手をだまし、
金銭の振り込みを要求する犯罪行為である、詐欺事件の総称として警察庁が使用を決めた名称。
従来、オレオレ詐欺、なりすまし詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺などと呼ばれていたが、
手口の多様化で名称と実態が合わなくなったため、2004年12月9日に、
警察庁によって統一名称として「振り込め詐欺」と呼ぶことが決定された。
当初から長年、振り込み詐欺と言われたが、
「振り込み」では納得して自ら振り込みをする意味合いとなるため、
あくまで「振り込め」と人から言われている、
騙されていないかとなど、
どの時点でも注意や再考を喚起するようにと「振り込め詐欺」へと統一を図った経緯がある。
2009年時点では金銭授受の方法が振込だけではなく、
指定場所へ持参させる・宅配便や郵便で送付させる・バイク便業者や代理人が被害者の自宅近くに受け取りに現れるなど
多様化しているが、こうした詐欺行為も「振り込め詐欺」と同種のものとして注意が喚起されている。
(wikipediaより)PR