戸籍抄本偽造、妻以外の女性と「結婚」 札幌市係長免職
朝日新聞デジタル 3月16日(土)8時43分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130316-00000013-asahi-soci
札幌市は15日、妻がいながら、
交際相手の女性と結婚したように装うため、
戸籍個人事項証明(
戸籍抄本)を偽造したとして、
同市中央区地域振興課まちづくり推進係の男性係長(43)を
懲戒免職処分にし、発表した。
市は、道警に公文書偽造容疑で
告発する方針。
市によると、
係長は既婚者だが、
妻とは別の女性と結婚を約束。
離婚協議が進まなかったため、
昨年7月ごろ、
同居を始めていた交際女性に、
この女性と結婚したことを信用させるため、
戸籍抄本を自宅パソコンで
偽造したとされる。
今年1月、市職員部に
「係長の離婚は成立していない」
と通報があり、係長に事情を聴いたところ、
偽造を認めた。
係長は以前、
戸籍住民課に勤務していた経験があり、
戸籍抄本の作成に詳しかったという。
【キーワード】
戸籍(こせき)とは、戸と呼ばれる家族集団単位で
国民を登録する目的で作成される公文書である。
日本国では、戸籍法に定められている。
以下に述べるように、中国、日本、朝鮮半島などの
漢文化圏特有の制度である。
日本では律令制を制定して戸籍制度(→古代の戸籍制度)を導入した当時、
在地社会の構造は華北のように
戸に相当する緊密な小家族集団を基礎としたものではなかった。
平安時代になって律令制衰退後、
朝廷による中央政府が戸籍によって全人民を
把握しようとする体制は放棄され、
日本の在地社会の実情とは合致しなかった戸籍制度は、
事実上消滅した。
地域社会の統治は現地赴任国司筆頭者(受領)に
大幅に権限委譲、
さらに受領に指揮される国衙では資本力のある有力百姓のみを
公田経営の請負契約などを通じて把握し、
彼らを田堵・負名とし、民衆支配はもっぱら
彼ら有力百姓によって行われるようになった。
その後、上は貴族から下は庶民に至るまで、家(いえ)という
拡大家族的な共同体が広範に形成されていき、
支配者が被支配者を把握しようとするとき、
この自然成立的な
「家」こそが把握の基礎単位となった。
全国的な安定統治が達成された徳川時代の幕藩体制下でも、
住民把握の基礎となった人別帳は、
血縁家族以外に遠縁の者や使用人なども包括した
「家」単位に編纂された。明治時代になると、
中央集権的国民国家体制を目指すため、
「家」間の主従関係、
支配被支配関係の解体は急務であった。
戸籍を復活させて「家」単位ではなく
「戸」単位の国民把握体制を確立し、
「家」共同体は封建的体制下の公的存在から
国家体制とは関係のない私的共同体とされ、
「家」を通さずに国家が個別個人支配を
行うことが可能となった。
このように戸籍制度の復活は封建的な主従関係、
支配被支配関係から国民を解放するものであったが、
完全に個人単位の国民登録制度ではないため、
婚外子、非嫡出子問題などの「戸」に拘束された
社会問題もまた存在する。
そのため、国民主権時代の現代では、
より個人が開放された制度を目指して、
戸籍制度を見直す議論も存在する。
(wikipediaより)PR
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