痛風は細胞内「炎症の連鎖」…発症の仕組み解明
読売新聞 3月22日(金)14時54分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130322-00000847-yom-sci
痛風や
じん肺を
発症するメカニズムを細胞レベルで解明したと、
大阪大の審良(あきら)静男教授(免疫学)らの研究グループが、
科学誌ネイチャー・イムノロジー電子版に発表した。
中皮腫や動脈硬化も、
ほぼ同じ仕組みで発症すると考えられ、
幅広い病気の治療法開発に役立つことが期待される。
痛
風や
じん肺は、
過剰な栄養摂取によって、
分解できない尿酸が体内に蓄積して結晶化したり、
土ぼこりなどに含まれるケイ素の結晶を大量に吸い込んだりして
発症するが、詳細な仕組みは不明だった。
グループの齊藤達哉・特任准教授らは、
マウスの細胞に尿酸やケイ素の結晶を取り込ませ、
内部の変化を詳細に調査。
鋭くとがった結晶が細胞内の構造を破壊すると、
これが刺激となって多数のたんぱく質が細胞内の1か所に集中し、
炎症の連鎖反応を起こす「
インフラマソーム」という複合体ができ、
強い症状につながることを突き止めた。
従来の
痛風の薬には
インフラマソームをできにくくする作用があることも確かめた。
【キーワード】
痛風(つうふう、gout)は、
高尿酸血症を原因とした
関節炎を来す疾患。
名称は、痛み(発作の箇所)が風が
吹く様に足・膝・腰・肩・肘や手など
全身の関節・骨端を移動し、尚且つ
風が強くなったり穏やかになったりする様に
痛みが酷くなったり和らいだりを繰り返す
(痛みの悪風に中(あた)る意、
または吹いた風が当たっただけでも痛む、の説もある)ことから命名された。
関節に激烈な痛みが起こり、
発赤や発熱を伴う。
尿酸の結晶は比重が高く重力に引かれて足部に沈着しやすいため、
痛風発作(痛風性関節炎)は足趾(特に母趾MP関節)に好発する。
初発症状は足部であることが多いが、足関節、膝関節から発症することもある。
発作を繰り返すたびに症状は増悪する。発作の痛みは骨折の痛み以上といわれ、
非常に苦痛を伴う。
また、耳介などに痛風結節と呼ばれる皮下結節を作ることがあり、
これが診断の助けとなる。
X線では骨髄腫のように"punched out"と呼ばれる骨破壊像が見える。
痛風と鑑別を要する関節炎の疾患としては関節リウマチ、変形性関節症、偽痛風がある。
(wikipediaより)PR
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